第15章 うちはの里を作っちゃおう 1
「エニシのこれは俺だけじゃないよ。」
カカシ先生の声に、私達は一斉にそちらを向く。
「暗部で同じ班編成を希望する奴は結構いるのよ。何せ按摩師を超える按摩術を使えるエニシがいるんだから。何だったら任務前より任務後の方が体調が良くなる奴だって出るほど。」
確かに最近やってくれ、って頼まれる率が高い気がする。
っていうか、ウケる。
按摩師を超える按摩術。あははっ。
「えらいベタ褒めですね、カカシ先生。なんだったら最初は警戒してませんでした?」
最初は、同じ班率の高いサカキさんとかリツさんとかに始めたのがきっかけだったりする。
ツボの実践をしてみたかったんだよね。
一応、先生にも声かけたんだけどさ。頑なに嫌がられたの。
「お前、悪戯してきそうなんだもん。」
「さすがにくたびれてる人にはやらないですって。」
「それが分かるまでは警戒くらいするでしょうよ。」
「左様っでっか。」
でもま、なるほどね。
単にマッサージしてたから、それがいちゃいちゃしてる様に見えた、と。
単純かっ。…はあ。
「アンコさんにもやりましょうか?私のマッサージの腕、評判いいんですよ?」
にっと笑うと、彼女はちょっと言葉を詰まらせた。
「じゃあ…お願いするわ…。」
「了解です。」
「次、俺も頼むわ。」
「じゃ、俺も。」
ゲンマさんとライドウさんも便乗してきた。
「もちろん、いいっすよ〜。」
まったく、現金な人達だな〜(笑)