第15章 うちはの里を作っちゃおう 1
石が綺麗に刀身を覆ったところで、チャクラ吸収がピタリと止んだ。
感覚的に半分くらいは消費したかな。
…っていうか、折角の刃を石で覆ったら元も子もないんじゃない?
怪訝に思いながらもアスマさんを見ると、彼は面白そうにしげしげと眺めている。
「エニシ、そいつをそのまま地面に打ちつけてみろ。」
「…これを?」
何のために?とは思ったけど、他にどうしようもないので言われた通りにしてみる。
せーの!
ドカン!!!
「………えぇ〜!!?」
ど〜なってるの〜!!?
だいたい、ドカン!って何よ!?
そんな音が出るとは思わなかったよ!
そして何この威力!?
地面が抉れたよ!!?
爆弾でも仕込んだかのように吹き飛んだよ!!?
「結構な威力だな…。」
「土遁を使うと破壊力が出るのね。」
紅さん、冷静ですね…。
「どうしましょう…?私怒られるんじゃ…。」
私を中心に半径2〜3mはガタガタ状態。爆心地は30cmは沈んだんじゃなかろうか…。
さくっと突き刺したつもりがこの有様。
チャクラ刀、こえぇ〜…。