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もう一度、を叶えるために。first

第15章 うちはの里を作っちゃおう 1



「え〜っと…、誰だったかな…。でもアスマさんが詳しいよって事だったから、コツとか色々聞けるかな〜って。」

「…顔が引き攣ってるぞ。」

アスマさんが呆れ顔になって、はぁ、とため息をつく。

「お前暗部にいるんだろ?」

「あれ、何で知ってるの?…って…、紅さんが知ってますよね。」

幾ら極秘と言えど、所属くらいは口づてで伝わってくよね。
あ、そうか。暗部で機密情報も閲覧権限あるんだからそっちのせいにすれば良かったのか。

「本当に暗部にいるのね。」

紅さんは少し困った様に笑う。

「まぁ、期間限定にはなると思うんですけど。」

「そうなの?」

「ならなくても、自分の用事さえ済んだら辞退するつもりでいますよ。」

うちはの問題が片づけばおさらばだ。

「お前だったら暗部でもやってけるだろ。」

アスマさんは言うけど、

「ガラじゃないっす。」

幾らこの業界の花形でも遠慮したい。
自分の性格上向いてないし。

「…よし、分かった。」

アスマさんがそう言って紅さんを見ると、彼女も小さく頷いてからこちらを見た。

「少しだけなら教えてあげるわ。」

「いやったあ〜!!」

私が飛び上がって喜ぶと、二人は困った様に笑った。

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