第15章 うちはの里を作っちゃおう 1
紅さんは私の様子にくすくすと笑う。
「予言みたいに言うのね。」
「私の勘は当たりまっせ〜。」
ちょっとドキッとした。
危ない危ない。
前世のことは秘密だったのに、知れ渡ったら大事になるわ。
「先生か…。何だか意外に悪くない気がしてきたな。」
「不思議ね。エニシに言われると本当になれる気がしてくるわ。」
でしょう、でしょう?
うんうん、と満面の笑みで頷いてみせる。
「あ、そうだ!二人ともデモンストレーションしてみません?」
いいこと思いついた!!
「「デモンストレーション…?」」
「今日だけちょっと先生になってほしいです!!」
そう言うと、アスマさんは少し渋い顔を、紅さんは純粋に驚いた顔を見せる。
「教えるって言っても…、あなたに教える事なんて…ある?」
「あるある。幻術を教えてもらいたいです。」
うんうん、と頷きならが答えたら、アスマさんが怪訝そうな顔をする。
「お前には瞳術があるだろ。」
「いやー、それが…。実はからっきしでして。」
「「え??」」
いや、そんな揃って本気で首を傾げなくても。
「どういうこと?」
「そのままです。瞳術による幻術が使えなくて。どうしてもへなちょこな出来になるんです。」
そう言ったら二人ともぽかん、とした。
「そんなこと…。」
「聞いたことがないぞ…?」
「ですよねー…。だからいっそ幻術のエキスパートに教わったらまた違うんじゃないと思って。」
うちはの瞳術とはまた違った観点があるかもしれないと思ったんだよ。
「なるほどな。それで紅か。」
「いや、アスマさんにはチャクラ刀のこと教えてもらいたいです。」
って言ったら何故か驚かれた。
「…え?」
「え?」
違うの?アニメでは持ってる所、って言うかチャクラ刀で風属性の技を実践してるの見たことあったんだけど。
「いや…。確かに最近は色々調べてるが…。誰に聞いたんだ?」
な、なんですと…?
やべぇ、フライングしたか…?