第14章 暗部でのお仕事始めました
うわー、なんちゅーハイレベルな勝負してんだ。
兄ちゃんが三本同時投げの、イタチも同時お邪魔虫。
しかも、これがまた当たる当たる。
「…これ絶対追いつけないわ。」
どーなってんだ、これ。
サスケを見ると、彼もぽかんと口まで開いて呆然と眺めている。
だよねー、そーなるよねー。
「…どうして兄さんに追いつけないんだろう。」
ぽつりと呟かれた葛藤は、どこか悔しさが滲み出ていた。
まぁ、分からなくはないよね。
私だって兄妹でこんだけ違うんだし。
でも、私はあまり気にしてない。だから差が縮まらないって説もあるんだけど。
「…今だけだよ、それ。」
え、という呟きと共にサスケは私を見上げる。
本当は言ったらダメなんだろうけど、何となく苦しそうで不憫だったから。
「サスケはね、将来大物になるから。絶対。保証する。」
私の言葉に、彼は怪訝そうにした後、ふいっと視線を逸らした。
「…エニシに保証されてもな…。」
「あら、信じてないの?私の予言は当たるんだから。」
なんせ、前世で見ましたから。
けれども、益々不審そうにされてしまう。
「うさんくさい。」
「ひどいね、君。信じなさいって。」
信じる者は救われるんだぞ。
「目指せ、うちはの星☆!」
「変な渾名付けるなよ。」
速攻で突っ込まれました(笑)
冷めてるぅ〜。