第14章 暗部でのお仕事始めました
結果、二十本中、九本が成功。
普通に悔しいわ。
もっと上手く出来ると思ったのに。
「次は、俺が後攻やりたい。」
と、サスケが言い出したので攻守交代です。
「いいよ。あ、ハンデ付けようか。」
「いらない。」
あはは。すっごい嫌そうだし。
「いいじゃん、貰えるもんは貰っとくのが賢い選択ってもんよ?」
「ハンデつけて勝ったって面白くないだろ。」
「そうかなぁ、勝ちは勝ちじゃん。」
「とにかくいらない。」
頑固だこと。
ま、いいや。
「そんじゃ、いくよ!」
掛け声と共に私の先制が始まった。
そして結果発表〜。
二十本中〜、なんと!…一本だけでした〜。
「くそっ…!」
めちゃくちゃ悔しそう。
凄い負けず嫌いだったんだね、キミ(笑)
「サスケの歳で一本だけでも当たれば大健闘だと思うけどねぇ。」
「顔が笑ってるぞ。」
あら失敬。
「今度さ、投げる時にもうちょっと水平に投げてみたら?」
狙いは悪くないと思うのよ。
たけど、ブレやすいんじゃないかな。
本人もちょっと自覚あるみたいだし。
「…やってみる。」
「じゃあ、練習で。あの的に向かって投げるからやってごらん。」
「あぁ。」
「いくよ。」
ひゅん、と音を響かせて二つのクナイが的に向かう。
すると、キン、と音が響いて私のクナイが落とされた。
ひゅ〜、やる〜。
「さすが、イタチの弟。」
一発できっちり修正してきたし。
「当たり前だろ。」
「ははっ、そうだね。」
胸を張って、凄い嬉しそう。
イタチもサスケ大好きだけど、サスケもイタチ大好きだよね。