第14章 暗部でのお仕事始めました
「ところでさ、サスケはあんな所で何してたの?」
私は頬を摩りながら聞いてみる。
すると、何故かふいっとそっぽを向くサスケ。
体を倒して下から覗き込もうとすると、益々私から顔を背けていく。
「何してたのさ?」
「それは…。」
って言ったきり黙ってしまう。
私は聞き出すのを諦めて体を起こすと、後ろ手について空を見上げる。
「兄さんが…。偶には誰かと…修行をしてみるといい…って。」
小さく呟く様に言う声に、横目で見る様にサスケに目を向けると、彼は少し頬を赤く染めていた。
「あそこに行けば、エニシがいるかもしれないから…って。」
「イタチが…?」
私を…?
私の声に、サスケがこくりと一つ頷く。
「そっ、か…。」
私なんかを推してくれるなんて。
あのイタチが…。
ふふっ、そっかぁ。
「じゃあ、折角だし。一緒にやろう。」
そう言うと、サスケの顔がほっとした様に綻んだ。