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もう一度、を叶えるために。first

第14章 暗部でのお仕事始めました




いつもの道を通り、いつもの場所に近づいていくと、今日はいつもと違って人の気配をを感知。
誰だろう…?
恐る恐る近づいていくと、誰かの声が聞こえてくる。
この声って…ヤシロさん…?
静かな声で誰かと話してるみたい。
こんな所で誰と…?

私は最大限気配を消して近づいていく。
木の葉に当たらない様に慎重に、足音を消して…。

「…、…木の葉は元々俺たちが頂点だった。」

「そうだ。うちは一族こそが誉れ高い一族。…だからこそ、取り戻すべきなんだ。本来の里を甦らせるのさ。」

「あぁ…、そうだ。今の様に隅に追いやられているのはおかしい。」

「その為には…、…今日はここまでだ。」

それきり声が途絶え、がさがさっと足音がした後、しーんと静まり返った。

…いなくなった?

私はそっと、そーっと顔を出して声の主を探した。
が、誰もいない。
木から飛び降りてその場に立ってみても人の気配すらない。

ヤシロさんは確かに誰かと話してた。
…一体、誰と?

その声は、うちはでは聞き覚えはないし、ヤシロさんがうちは以外の人と仲良くするとは考えづらい。

……。

ぞわぞわとした嫌な感じに包まれた。

まさか、さっきいたのって…。

「…エニシ?」

突然名前を呼ばれて、びっくりしてバッと振り向いたら、相手もめっちゃびっくりしたらしい。

「な、なんだよ…。怖い顔して。」

憮然とこちらを恨めしげに見上げるのは、珍しい客人。

「サスケか…。」

あーよかった、びっくりした。
一瞬、戻ってきたのかと思った。

「…俺で悪かったな。」

益々ブスくれてしまったサスケに慌てて弁解する。

「違う違う、そうじゃなくて。今、私変なもの見たかもしれないなぁって思ったらちょっと怖かっただけなんだって。」

決して、あなたを疎んだわけじゃあございません!

「…うそつけ。」

「いや、ホントだって。丁度いいから一緒に行こう。ね、行こう行こう。」

「お、おい…!何だよ、急に!」

私はサスケの手を握って、そそくさとそこを後にした。

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