第14章 暗部でのお仕事始めました
そんな他愛とない事を話しているうちに、ナルトのアパートが見えてきた。
二人は、住所の書かれた札を頼りに部屋を探すと、鍵を通してカチャリと開ける。
エニシがドアを開けて明かりをつけると中はおもちゃや服が散乱していた。
「「うわ〜…。」」
二人は思わず顔を見合わせるが、今重要なことはナルトを寝かせることである。
エニシはとりあえず、ベッドの周りの足場を確保して布団を整えるとカカシを促した。
彼はベッドの端に腰掛けて、そっと帯紐を解くと、二人がかりでナルトをそっと横たえた。
そして、エニシが布団をかけ直すと、二人は顔を見合わせて笑った後、玄関へ向かう。
「おやすみ〜…。」
パチリと明かりを消された部屋の中はナルトの寝息だけがかすかに聞こえる。
閉められたドアのポストからはチャリン、と鍵を入れる音が響いた。