第14章 暗部でのお仕事始めました
兄ちゃん達も無事に捕獲できたらしい。
敵さん達は揃ってお縄につき、ちーんと項垂れている。
「で、岩隠れみたいだけど。…一応聞くけど何しに来た?」
早速、カカシ先生が尋問を始める。
「そんなフル装備で観光ってわけじゃあなさそうだし。木の葉と岩は今、停戦中だって知らないわけじゃないよな。」
まぁ、さすがそこは忍と言いますか。
ぴくりとも動かないお二人。
「だんまりか。ま、それでもいいけど。聞き出すすべがないわけでもなし。」
チリチリチリ…
カカシ先生が威嚇のためか右手に高圧のチャクラを溜め出した。
おぉ、あれが所謂千鳥ですか!
あれ待って…。
「カカシ先生のそれって千鳥?雷切り?どっちなんですか?」
前世、クラスでちょっとした物議を醸した、それ。是非ともご本人から答えを知りたい!
「…その話、今どっちでもいいよね。」
先生ががっくりと肩を落として千鳥が霧散した。
あぁ、折角の十八番が…。
確かに場違いだけど…。
「すんません、つい…。」
「でもこの人達にはいい脅しになったみたいですよ?」
「…か、カカシって…。」
「ま、さか…、写輪眼のカカシ…!」
分かりやすくこちらを見上げて真っ青になってる敵方二人。
それを見た先生は私を小突く。
「名前言っちゃあダメでしょうが。」
「あ。」
そういえば最近そんな事習ってたような…。
「…てへっ☆」
ごんっ
「いった〜…。」
かなりの強さに思わず頭を抱えた。
誰かなんて、聞かなくても分かる。
「反省をしろ。」
やっぱり兄ちゃんだった…。
「すみませんでした…。」
きびち〜…。