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もう一度、を叶えるために。first

第14章 暗部でのお仕事始めました




「しょうがないな、他班に渡すか。」

「そうですね。ここで問答しても埒が明かないでしょうし。」

「それにまだ残党が残っているかもしれないですから、見回りを優先した方がいいと思います。」

カカシ先生、兄ちゃん、夕顔さんが代わる代わる言っているのを聞いて、敵さん達は再び項垂れる。

…うーん、この二人ってさっきから目線を合わせようとしないんだよね。
あんなにラブラブしてたのに。
私はしゃがみ込んで二人と目線を合わせる。

「ねぇねぇ、お兄さん達付き合ってるの?」

ど直球勝負に出る私。
でもさっき反応しなかったからなぁ。
と思ってたら、敵さん二人は揃って驚いた顔で私を見た。
次いで、顔色を赤くしたり青くしたりと目まぐるしく変化させる。

「何で…、っ…、つ、付き合ってるなんて、馬鹿なこと言うなよ!」

一人が叫ぶように言うと、もう一人はショック受けたように悲しそうな目になった。
でもそれは一瞬で、キッっと何故か私の方を睨んできた。

「そうだぞ!何を根拠に侮辱するような事を言う!?」

「いや、侮辱も何も見たままを言っただけだって。さっき草むらでイチャイチャしてたじゃん?」

「草むらなんだろ!?見えるわけないじゃないか!」

「いや見えるんだって。写輪眼だから。」

そう言ってぱっと目を切り替えると、二人はお尻をついたまま、ずさっと後退った。
今のちょっと面白かった。
私は写輪眼を引っ込めて、空いた一歩分を詰める。

「ねぇねぇ、だから付き合ってるんでしょ?いつから付き合ってるの?」

「だ、だから!付き合ってない!」

最初に否定した人が、また否定する。

「え〜じゃただムラムラしてただけ?あんな草むらで?っていうか、その方が変態じゃない?」

だって外だよ外。
それも人の気配がある中で。
そして男同士だし。

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