• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。first

第13章 変わりゆく日常と濃くなる影





さて、と…。

トウキ達には何て言おうかな…。

うーん…。

あの様子だと、きっと昇進楽しみにしてるよね…。
なのに、一番興味を示さなかった私が昇進しちゃったってなったら…、怒るかな…?お前ばっかり、ってやっかまれるかな…。

…言うのやだな。
それなりにいい関係を築けてきたのに、ここで一気に瓦解しそう。

…でも。
避けては通れないし。
いつかは分かることだし…。

「ねぇ、兄ちゃん。」

「何だ?」

「この事って、ナナホ先生…担当上忍はもう知ってるのかな?」

「伝書鳥の通達は行くだろうな。」

「そっか…。」

じゃあ、もう知ってるかな。
先生の方から行こうかな。

「…先生の所に行くのか?」

「うん…、せめて挨拶はしなきゃなって…。」

お世話になったしね。

「そうだな…。行ってこい。」

「うん、そうする。」

私は兄ちゃんと別れて犬塚一族の地区に向かった。



犬塚家の地区って、長閑で広々とした場所が多いのよね。
わんちゃんに合わせてるのかな。

「あかまる〜!」

小さい子の声がしてそっちに目を向けると、ナルトくらいの子が仔犬を追いかけて走ってくる。
もうこの頃から顔にペイントするんだ…。
その子の後からお母さんらしき人が見守るようについてくる。
すれ違い様にこんにちは、と会釈すると、その人も同じ様に返してくれた。

「キバ〜!あんまり遠くへ行くんじゃないよ!」

キバ…?
あぁ、あの子か!ヒナタちゃんの班の!
へぇ、お母さんによく似てる。

おっと、見てる場合じゃないわ。
先生の家行かなきゃ。

/ 662ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp