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もう一度、を叶えるために。first

第13章 変わりゆく日常と濃くなる影




で、程なくして。

「では、ここからは私達が引き継ぎます。任務はここまでとなります。お疲れ様でした。」

スケアさんに挨拶をして、引きずる様に奴らを連行する人達を見送る私達。

「「「ばんざーい!!」」」

祝!任務達成〜!!

「今日、焼肉Q行こうぜ!」

「いや、たまには違う所行こうぜ。」

「トウキにとっては馴染みの店だもんね。」

きっと、変わり映えしないんだよね。
ってことで、ここはラーメンでいこう!

「一楽に食べに行こうよ。」

「「却下。」」

二人揃って却下って…。

「何でよ、いーじゃん。」

「祝い事でラーメンはない。」

ユウにそっぽ向かれた。
でもでも食べれば違うんだって!

「アリだよ!めっちゃ美味いんだから!」

「「なし!」」

「ちょっ」
「はいはい、ストーップ。」

スケアさんからストップがかかり、私だけが首根っこを掴まれる。
…なぜに?

「エニシは今から俺と来ることになってるから、祝勝会はまた今度にしてちょーだいよ。」
「初耳の初耳なんですけど?」

被せ気味の抗議にもスケアさんは全く取り合ってくれない。

「今言ったからね。因みに行き先は火影屋敷だから。」

「何で!?」

私何もしてないのに!

「ま、そういうわけだから。また今度な〜。」

「ちょっ…!いやだあぁぁあ〜!!」

後ろ手に振りながら容赦なく私を引き摺っていくスケアさん。
これじゃ、逃げるに逃げられないし。
めっちゃ憎たらしい!


「は〜な〜せ〜!!!」


私の絶叫だけが辺りに響き渡った。

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