第13章 変わりゆく日常と濃くなる影
途中少し休憩を挟みつつ、村人を何とか里まで先導しつつ、ならず者達を連行してきた。
「やっと着いた〜…。」
「夜通し歩くと疲れるな…。」
「護衛は神経使うからな…。」
私達は互いに見合うと、はあぁ、と大きく息をついた。
ここは里と言っても里の近くに設けた仮設避難所。
村人さん達は戸惑いながらも案内されていく。
「へぇー。ここだったらあの村より住み心地いいじゃねぇか!」
「良かったなぁ、俺達のおか」
「げじゃねーからな!!」
「「へぶっ!」」
馬鹿な奴らだねー。
そんなこと言えばトウキやユウが怒るに決まってんじゃん。
馬鹿に付ける薬はないって言うけど、本当みたいね。やれやれ…。
でも、ここからは大人が増えて連行も楽になりそう。
さーて、もう一踏ん張りといきますか!