第13章 変わりゆく日常と濃くなる影
「…何で、カカシさんを先生って呼ぶんだ?」
突然の問いに、一瞬で笑いが引っ込んだ。
「な、んで…?唐突に…?」
声がひっくり返りそうになって、ぐっと腹に力を入れる。
「前々から気になってたんだ…。カカシさんの事だけじゃない。うちはの事もそうだ。妙に断定的に、九尾事件の犯人は里の外にいるうちはの人間であると言い切ったな。」
じっと見つめられて、ひやりとする。
全てを見透かす様な瞳は居心地がいいとは言えない。
「この前のカカシさんの下忍の時の話もそうだ。あの様子だと知る人しか知らない話だったんだろう。だけど、エニシ。お前は何の話か知っていたんだろう?」
「それ、は…。」
知ってるって言ったらまずいやつ。
どうしよう、言えない。
「先生と呼ばれる役職は、教師と下忍の監督者。カカシさんが教師になったという話も下忍を監督したという話も聞かない。」
う゛…、まずい…。
「ただ、カカシさんは後輩の面倒見がいいことで有名らしい。ゆくゆくは下忍を受け持っては、という話は出ている様だ。」
情報通…!
「もしかしてお前は…、過去、現在、未来の何らかの情報を持ってるんじゃないか?」
何で、まっさかぁ〜、って人が思う様な事を推理できちゃうのかね…。
「…そんな、わけ…ないじゃん?…超人でも、ないし…。」
目が見れません…。
「エニシ、俺を見て話せ。」
う゛…、兄ちゃんみたいな事を…。
そっと目を向けると、イタチは困った様に少し笑う。
「やっぱりか。」
…うん、これ以上誤魔化しは効かない。
「ごめん…、嘘ついて…。」
どうしよう、どこまで言ったらいいんだろう。
うちはのこれからをどう説明したらいいんだろう…。
その前に、何でそれを知ってるかって事を説明しなきゃいけないわけで。
突然、前世の記憶があって、なんて話しても頭おかしい人になり得るし。
兄ちゃんだから信じてもらえたけど、イタチは…?
もし、信じてもらえなかったら…?
揶揄われたと怒るかな…。
失望されるかな…。
もしも…