• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。first

第13章 変わりゆく日常と濃くなる影



まあ、当然ながら兄ちゃんはいない。
今日任務入ってるって言ってたから帰ってくるの夜じゃないかな。

まずは恒例の的当てから。
クナイは基本中の基本ですからね。
一本目、ど真ん中。
二本目、これまたど真ん中。
もうちょっと距離取っても大丈夫だな。
三本目、命中。中心からちょっと逸れちゃった。
四本目、ど真ん中。
五本目、既に刺さったクナイを弾き飛ばして命中。
よし、問題なし。

次はチャクラコントロール。
楽な体勢で、チャクラを右から左へ、上から下へ、全体へと流して感触を確認する。
次いで、手近な気に登り(歩き)降りを繰り返す。
時には頂上まで走って登って、また走って降りてくる。
これ、一歩間違えるとチャクラの吸着が効かなくなって落ちるのよ。
だから、命綱の代わりにクナイ付きのワイヤー片手に握りしめながらやるの。
やってる時はひやひやするから、あんまり好きじゃない。
でも、高速移動時には絶対必要な技術だからやっといて損はない。

「エニシ?」

「え、わっ…!!」

しまった!落ちる!

私は咄嗟に持っていたクナイを上に投げた。
降ってる最中だったから、あんまり後ろを見れなかった。
頼む!引っかかってくれ!

「!!」

よし、引っかかった!と思うと同時に、下から全身掬い上げられる感覚がしてそれが手近な木の枝で止まる。

「??」

ロープを見ると弛んでて、更にその先には…。

「イタチ?」

あれ?私お姫様抱っこされてる…?

/ 662ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp