第13章 変わりゆく日常と濃くなる影
綺麗に焼き切ってから全体に水を軽く撒いて火の始末をすると、プスプスと音を立てて白い煙が上がる。
「ごめんごめん、遅くなっちゃって…って何これ?」
大分経ってから先生が戻ってきて絶句されました。
「野焼きしました。」
私が答えると、先生は途方に暮れ始める。
「…うん。…そう、みたい、だね。」
「…ごめん、先生。」
トウキが謝ると先生の肩が益々落ちた。
「…そうだね、せめて俺が帰るまで待ってほしかった、かな…。」
「そこは…ごめんなさい。」
私は素直に謝った。
確かに一歩間違えれば責任問題ではある、かな…。
でもでも。天気も悪くはなかったし、多少なりとも自信はあった。
「やぁ。」
遠くから声がかかりそっちを向くと、ちょっと膨よかなおじさんが袋をいくつもぶら下げて早足で歩いてくる。
(誰…?)
(さあ…?)
隣のユウにひそひそと尋ねても誰なのか判然とせず。