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もう一度、を叶えるために。first

第12章 ここが人生の分岐点だったのかも…



「ご、ごめんっ…!」

慌てて起き上がるとイタチもゆっくり起き上がる。

「大丈夫…!?どこか痛いとこある?」

「いや、大丈夫だ。」

いや、そんなわけないじゃん。
結構な衝撃だったよ。

「とりあえず背中見せて。きっと後で痛くなるよ。」

「ちゃんと受け身は取っただろ。」

うん、あの体勢からお見事でした。
ってそうじゃない。
イタチは我慢強すぎて逆に放っとけないよ。

「駄目だよ、へんな我慢しないで。私、医療術できるから。」

ね?と訴え掛ければ、微苦笑を浮かべつつも、こちらに背を向けて服を少し捲る。
案の定少し擦れてて、触診すると痛そうな素振りをする。
私は患部に手を翳してチャクラを集めた。
簡単な傷ならお手のものだ。
すんなりと治すことが出来て、ほぅっと息をついた。

「助かった、ありがとう。」

「ううん、お礼言うのは私の方だよ。庇ってくれてありがと。」

振り向いたイタチにお礼を言われてお礼を返すと、彼は少しくすぐったそうに微笑む。
何だか、この穏やかな時間が幸せで心地いい。

「にゃっ。」

野太い鳴き声と共にタマが擦り寄ってきた。
ごめんね、と言うかの様な仕草にピンとくる。

「あー!お前かタマ〜!」

突撃した犯人だ。
私はわしゃわしゃと頬を撫でくりまわした。
すると、ミケもすりっと擦り寄ってきた。

「ミケもかわいいぞ〜!」

と言いながらミケの頬も撫で回す。
どっちも可愛い〜!

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