• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。first

第12章 ここが人生の分岐点だったのかも…



「ねぇ、これって上も同じ様に水が流れるんじゃないの?」

アンコさんの言葉に全員で天井を見上げる。

「…落ちてこないかな。」

普通は重力があるんだから無理だよね。

「やるだけやってみれば分かるだろ。」

兄ちゃんはそう言うとイタチを見た。
イタチは一つ頷きを返すと、素早く天井に飛び移って方陣の淵にしゃがみ込んだ。
素早く印を組み、さっきと同じ水球を出すと、方陣にゆっくり押し当てながら解術する。

「「「おお〜。」」」

ライドウさんアンコさん私の声がハモった。
というのも、水は一滴も落ちることなく、方陣が吸い取る様に全て取り込んで隅々にまで流れ始めたから。

「綺麗だな。」

アオバさんの呟きに深く頷く。
淡い光を纏って煌めく方陣は、対のシャンデリアみたいで神秘的。
とその時、ふわんと微かに風が流れて、その方を向くとさっきと同じ様に下へと続く階段が現れていた。
さっきの真反対に位置し、反対方向へ向いている。
繋げてみると螺旋階段と言えなくもない。

「よし、次だ!」

ライドウさんが膝を叩いて立ち上がり、私達も続いた。

/ 662ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp