第11章 うちはの会合に初参加です
「お前、何スネてるんだよ?」
すねる…
拗ねる?
「…はあ!?」
何言ってんの!?
「いや、拗ねてるだろ?」
「いやいやいや、何言ってくれちゃってんの。拗ねてないし!」
「あれか?イタチに兄貴を取られた〜って思ってんのか?」
「ちゃうわ!!」
即答ですよ、なんだったら被せ気味でしたよ!
「顔真っ赤だぞ。」
くつくつと笑うシカマルが小憎たらしいったらない。
「〜〜!!うるさーい!!」
「なんだなんだ?面白そうな話してるな。」
兄ちゃんが割り込んできたし。
ってか首突っ込まないでよね!
「いいの、兄ちゃんには関係ないし。イタチと話してたらいいじゃん。」
あ、やばい。
つい言っちゃったよ。
これじゃあ本当に拗ねてるみたいじゃん。
案の定、シカマルがにやにやとこっちを見てるし…!
「違うから。マジで違うから!」
「必死になればなるほど怪しく見えるって知ってるか?」
くそ!どツボかよ!
「なんだエニシ、お前かまってほしかったのか?」
「違うって言ってんでしょうが!!」
ほら、揶揄われる。
だから兄ちゃんには知られたくないんだよ。
「大丈夫だエニシ。俺はシスイを取ったりはしない。お前のたった一人の兄じゃないか。」
はい、天然キター。
優しげに微笑まれたって居た堪れない。
「それ、傷口に塩だって分かってて言ってます?」
もう穴掘って埋まりたい。
思わず両手で顔を覆った。
……。
でもちょっと周りが気になる…。
ちらっと指の隙間から外を見ると、シカマルと兄ちゃんが仲良く笑いを堪えていた。
見なきゃよかったよ、コンチクショー。
「はああぁぁ…。」
「お前がそんなに兄思いだとは知らなかったな。」
「だから違うんだって…。」
お願い、イタチ君。
追い打ちやめてけれ。
「「あはははは!!!」」
二人揃って大爆笑だし…。
「何で笑ってんだってばよ?」
首を傾げるナルトがせめてもの救いである。まる。