第11章 うちはの会合に初参加です
「…それは、まぁ…。悪かった…。」
「お前が直情的って言われるのはいいんだな。」
シカマルがくつくつと笑いながら揶揄う。
「えぇ、いいですとも。そこが私のいいところでもあるし。」
「自分で言うのか。」
「私が言わないで誰が言ってくれるのよ?」
「それって、忍としてはどうなんだ?」
シカマルの言葉で兄ちゃんの言葉が連想された。
前に似た様なこと言われてたんだよね。
感情がすぐに表に出るから、情報を読まれやすくなるって。
「そうねぇ…。でも私には医療忍者って道も残ってるし。問題ナッシング!」
ぐっと親指を立てて見せると、シカマルとイタチは揃ってため息をつく。
「先が思いやられるぜ。」
「同感だな。」
シカマル君、先が思いやられるなんて言葉もう知ってるの?
早熟すぎない?
「あんたは、本当に五歳児か?」
「だから児って付けんな。」
そこは子供らしく嫌がるんだね。
やっぱり中身は五歳だわ。ほっ。
「よぉ、何話してんだ?」
声の方を向くと、イタチの隣に兄ちゃんが…。
「どっから湧いて出た?」
「人を虫みたいに言うんじゃない。」
「なんせ登場が急すぎるもので。」
何の足音も無かったよ?
伏線なさすぎだよ。
「今帰りか?」
イタチが柔らかな表情で兄ちゃんに話しかけ、兄ちゃんも和やかにそれに答え始めた。
嬉しそうやね、二人とも。
何ていうか…。私はお呼びでない?みたいな?
「なぁなぁ、誰だってばよ?」
袖を引っ張られてそちらを向くと、ちらりちらりと兄ちゃん達を見ながらナルトが聞いてきた。
「あー、あれがさっき話してた、うちの兄ちゃん。」
お座なりに私が紹介すると、ナルトは、がばっと兄ちゃんを振り向き、驚愕の眼差しで凝視する。
「姉ちゃんの兄ちゃん!?」
「なんか紛らわしい言い方だな。」
シカマルの的確なツッコミに思わず笑っちゃった。
「ほんとね。姉なのか兄なのか分かんなくなりそう。」
くすくすと笑っていると、シカマルが何故か私を見てにやっと笑う。
何故に?