第11章 うちはの会合に初参加です
「へぇ…。お前兄貴いたのか。」
感慨深げに私を見上げてくるシカマル。
「今更?てかそこ食いつく?」
「お前の兄貴って想像つかなくてな。やっぱり似てるのか?」
え、考えた事ないなぁ。
どうだろ?
「似てる…?のかな…。どう?」
イタチに話を振ると、彼は私をまじまじと見はじめた。
なんか若干身の置き所がないんですが…。
「…顔は似てるだろうな。」
今までこんなにイタチから見られた事ってあったかしら?
いや、ないだろ。
ちょっと恥ずかしいんですが。
「何照れてんだよ。」
「なんか…なんとなく…。てか今は何も言わんといて。」
色々突っ込まれたら穴掘って埋まりたくなるから。
「変な奴だな。」
怪訝な顔をしながらぼそっと呟くシカマル。
どうやらそれ以上は突っ込まれる心配はなさそう。
で、どうやら隣では話の続きが気になるのか、ずいっとナルトが身を乗り出した。
「んで。顔はこんな感じで性格は?どうなんだってばよ?」
「性格は…。」
言いかけて、またまじまじと見られる。
ナニコレ?なんか居た堪れないんですけど!?
「正反対だろうな。シスイは面倒見が良く、理性的だ。エニシは直情的と言えるだろう?」
…うん、私の評価はいい。
自分でも直情的だと思うから。
だが!
「兄ちゃんの評価について、訂正を求めます!」
どこが面倒見がいいんだ!あれのどこが!
「面倒見は良くない。ちっとも良くない。今までちっとも修行に付き合ってくれなかった!」
修行の思い出なんてトウキ達との訓練しか思い出せないし。
うちはの人とだったら、ミコトさんとのチャクラコントロールの方が容易に思い出せるし。
何かって言えば「イタチと約束が…」とか言って断られる事多数だし!?
じろりと見ると、思い当たる節があるのか、すすすっと顔が逸れて行く。