第11章 うちはの会合に初参加です
「私も弟ほしいなぁ。」
こんなかわいい弟いたら可愛がり倒すよ、きっと。
「…もう、その辺にしてやれよ。ナルト真っ赤だぞ?」
「え?」
シカマルに言われて、頬ずりしていた顔を離すと、耳までリンゴの様に真っ赤な顔したナルトが何とも言えない顔をしていた。
「ふはっ。ごめんごめん。」
揶揄いすぎたわ。
よいしょっと下ろすと、ほっとした様な寂しそうな顔をする。
くぅ〜、かわいか〜。
「じゃ、シカマルだっこしようよ。」
お次にシカマルに手を伸ばすと、バカにした様なこの上なく面倒そうな顔で見上げてきた。
「めんどくせー。」
「言うと思ったよ。」
ちぇっ。
ふと、公園の外に目を向けると、見知った影が見えた。
「イタチ〜!!」
気づかず歩いて行こうとする彼を呼び止めると、気がついて私達の方に歩いてくる。
「エニシじゃないか。」
任務の帰りだったのかな。
服が薄汚れてる。
でも、怪我はなさそうで何より。
「お疲れさん。」
私が返すと、イタチは少し笑った。
「誰だってばよ?」
隣を見ると、ナルトもシカマルもしげしげとイタチを見上げている。
初対面かな?
まぁ、シカマルもナルトもイタチとなんて接点ないよね。
「この人はね、うちの兄ちゃんの親友で、うちはイタチって言うの。」
「親友…。」
イタチは親友というキーワードがお気に召したようだ。
噛み締める様に嬉しそうに言うのがちょっと可愛かったりして。
にまっと笑うと、彼は照れた様に少し咳払いをする。