第11章 うちはの会合に初参加です
「バカにしないならいいけど…。でもオレってば本気だかんな!」
「うん、まぁがんばれ。応援してる。」
そういう未来だって知ってるしね。
でも適当に流したのが悪かったのかムッとされた。
「お前、やっぱりバカにしてんだろ!オレには出来っこないって!オレはいつかうんとうーんと強くなって火影になるんだからな!」
「いやバカにしてないって、本当に。長い道のりになるだろうな、って思っただけ。それに火影のポジションってライバル多いと思うな〜。マジで死ぬほど修行しないとなれないかもよ?」
「え゛?そんなに…?」
「おいおい…。」
シカマルも呆れてるし。
そりゃそーだ。
「日向家だって奈良家だって候補に上がってるだろうし。家柄がなくても里から絶大な支持を持ってる人だったら十分その資格はあると思うよ?」
カカシ先生とかね。
にやっと笑いながら言ったら、ナルトはうっと声を詰まらせた。
「甘いなぁ〜。そういうライバル達を蹴落とさなきゃ、火影の椅子には手が届かないぞ〜。」
「わ、わかってらぁ!んなこと!」
「ほんとかな〜?」
腕を組んで顔を逸らすナルトを覗き込むと、顔を赤くしながら隠す様に益々顔を逸らす。
かわい〜な〜、もう!
「この子かわいいねぇ。」
私がぎゅっとナルトを抱きしめながらシカマルに言うと、彼はやれやれと肩をすくめた。
「や、やめろってばよ!」
「いいじゃん、だっこさせてよ〜。」
顔を赤くしてじたじたと慌てるナルトをひょいっと持ち上げた。
「わぁああ!」
そして、ぎゅーっと抱きしめると、彼はぎゅっと身を固くして私の襟元を掴む。
「やっぱこの子かわいいよ〜。」
最近、シカマルもサスケもちっとも抱っこされてくれないからつまんないんだよね。
とは言っても、サスケは元々イタチ以外にだっこされるのは嫌がるし、シカマルもシカマルで、だっこしても仏像かってくらいに無表情で微動だにしないからつまらんなくて下ろすしかなくなるの。
こんな初々しい反応してくれるはナルトだけだよ〜。