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もう一度、を叶えるために。first

第11章 うちはの会合に初参加です



「今でさえコレだもんなぁ。大人になったら末恐ろしいよ、まったく。」

「おまえら仲いいんだなぁ…。」

ぽそりと呟かれた言葉にふいっとそちらを向くと、ナルトが少し寂しそうに笑っていた。

「オレも兄弟ほしいな…。」

「え?いやいや、うちら兄弟じゃないよ?」

「え?」

私が言うと、ナルトは意外そうに私達を見比べる。

「おいおい、俺はこんな間抜けな姉を持った覚えはねぇぞ?」

「誰が間抜けよ、誰が。」

「利口とは言い難いぞ?」

「普通でいいじゃん、普通で!態々間抜けにする事ないでしょうが。」

「普通とも言い難いような…。」

「おい!」

まったくもー。

「あっはは。なんか兄弟じゃねーって信じらんないくらい仲良いってばよ!」

ナルトは快活に笑う。
さっきの寂しそうな面影がなくなったのは良かった。

「って言うか、そういうあんたは何でナルトと遊んでんの?」

箝口令が敷かれてるんでしょ?
シカクさん達は止めなくても、通りすがりの人には止められそうじゃない?

「ばったりここで会ったから。さっきまで顔岩の裏で遊んでたしな。」

「なるほどね。」

顔岩の裏は雑木林みたいになってて、子供達にとってはかっこうの遊び場スポットになっている。

「なぁ、エニシは下忍なんだろ?つえーのか?」

ナルトが目をキラキラさせて聞いてきた。

「もしかして、忍に憧れてたりする?」

めっちゃワクワクしてるし。
かわいい。

「あぁ!オレはいつかすっげー忍になって火影のじーちゃんみたいになるんだ!」

「おおぅ…。またでっかく出たね。」

「なんだよ!お前もバカにするのか!?」

いきなり食いつかれたよ?
今まで人に言うたびに散々バカにされてきたんだろうなぁ。
まぁ、そうだよね。
大統領になりたいって言ってるようなもんだし。

「いや、バカにはしないけどね。なりたいって言ってなれるもんでもないかなぁ、とは思ってる。」

ちょっと困り気味にそう返すと、ナルトは意外そうに目を見開いた後、口を尖らせた。

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