第11章 うちはの会合に初参加です
そろりとシカマルを見ると、面倒そうにため息をついた。
「丸わかりな嘘をつくなよ、ったく。」
「な、何で嘘って…。」
なんで分かったのさ?
「…お前アホだな。」
「失礼な。どう言う意味よ?」
ぐぐっと身を乗り出すと、これまた面倒そうに顔を顰めた。
「ナルトのことは大人達の間じゃ箝口令が敷かれてるみてぇだな。つまり、子供の俺達には耳に入れない様にしてる。」
「え、なにそれ。」
「こいつの名前はおろか、避けて通ってるのが現状だ。」
虐待じゃん。
酷い扱いだったって見たことあるけど、そこまで?
ってか、そんな淡々と言うとこ?そこ。
ナルトを見ると、悲しそうな悔しそうな顔をしている。
そりゃそうだよ。
目の前でそんな事言われたら…。
「なのに何でお前はこいつから聞く前に名前知ってんだ?」
「おおぅ…。」
そこに突っ込むか…。
最近鋭いったらありゃしない。
全く誤魔化されてくれないの。
さすが天才と言うべきか…。
「いつも思うんだけど、ほんとに五歳児ですか?」
私五歳の時何してたっけ?って思うほど、こんな色々考えてなかったよ?
シカマルは私の言葉を受けてムスッとする。
「”児”って付けんな。俺は子供じゃねぇ。」
「いやいや、子供じゃん。あんたが大人だったら私は何なのさ?」
さっき、自分でも”子供の俺達には…”って言ってたくせに。
私が言うと、シカマルはにぃっと笑った。
「お前は体が大人で中身が子供って奴だな。」
「おい。」
ま〜、意地悪そうに笑うところがシカクさんそっくりです事。
口もご達者で…。