第11章 うちはの会合に初参加です
「どーすっかなー。」
どこ行こう。
甘栗甘はさっき行ったじゃん?
続けてラーメン食べに行こうとは思えないし。
ショッピングしようにもお金持ってきてないし。
しかも、ただいま絶賛貯金中でして。
なるべくなら無駄遣いはしたくない。
うーん…。
「エニシ〜!」
不意に遠くから呼び止められて振り向くと、里の公園の滑り台に見知った顔と金髪の子がいた。
「あれ〜?あれって…。」
公園の門を通り、近づいてみると…。
「やっぱり。久しぶりじゃん、シカマル!」
シカマルは、にっと笑って滑り台を降りてきて、隣の金髪の子も一緒に降りてきた。
「誰だってばよ?」
んん…?
“だってばよ”って言った?
言ったよね!?
まさかの!?
「こいつは俺んちによく出入りしてるエニシって言うんだ。」
シカマルが紹介する隣で、不思議そうに私を見るその子の瞳は、絵に描いた様な金髪にブルーアイの小さな少年。
「で、こいつは…」
「うずまきナルト!?」
うひょ〜!本物!!
マジでか〜わ〜い〜い〜♪
「…何でナルトの事知ってんだ?」
シカマルから不審気な声が漏れて、はっとする。
そうだよ、私はよーく知ってても初対面じゃなきゃね。立場的に。
「あー…っとー…。有名だから?」
だってこの頃色んな意味で有名だって、本にも描いてあったし。
だ、だよね…?