第11章 うちはの会合に初参加です
「じゃね〜エニシ!またお茶しようね〜!」
「またね〜アンコさん!紅さんとアスマさんも!」
はぁ〜面白かった。
団子も美味かったし、いい息抜きになったなぁ。
まさかアスマさんに会えることになるとは。
なんたって、シカマルの将来の先生だもんね。
けど、何年か後には死んじゃうんだよなぁ…。
……。
為人を知っちゃったら何とかしたくなるのが人の性よね。
私が里にいればどうにかなるかな。
例えば、その時期になったら敵の能力をこっそりシカマルに教えとくとか。
あ、そしたら変に疑われるよね。
今でさえ疑り深いのに大人になったら更に疑り深くなりそう。
それだと色々と困るわ。
じゃあ、その任務の時に医療忍者として班に私をねじ込んでもらうとか。
それにはもっと技術を磨かなきゃ。
最初はイタチと兄ちゃんの為に始めたことだけど、こう考えてみると、他にも医療忍術って使いたいなぁって思う事いっぱいあるかもね。
そうなると、益々やめられない。
うちはを里から出すことだって、巡り巡ってうちはの為になるだろうし、諦めなきゃまだ希望はあるんじゃないかな。
里憎さでクーデター起こしたって汚名を被るだけ。
だったらいっその事こっちから里と縁を切ればいいのよ。
そうよ、いい考えじゃん。
今はまだ無理でも、その方向で説得し続ければいけるんじゃないか?
よーし!善は急げ!
…って思ってたんだけど。
昨日の会合のせいでしょうか。
うちはの門を潜った瞬間、数人の大人からギッて睨まれました。
こえぇ…。
悪いことしたな、とは微塵も思ってないけど気分はよろしくない。
これは家に帰っても同じ様な感じになるかな。
父さん凄い怒ってたもんねぇ…。
……。
外に出るか。
うん、暗くなってから帰ろう。
説得はまた今度だな。
私は回れ右でくるりと回って入ったばかりの門を出た。