第11章 うちはの会合に初参加です
「まぁ、そうだな…。俺もまぁ、気になるタチかな。」
「そうねぇ…。家族のことだったら気にするかも。」
紅さんも便乗する様に答えてくれました。
そうだよねぇ。普通そうだよ。
「でしょう?なので、教えてください。」
私はにこにこと笑いながら言い寄った。
「あー…、そうだな…。」
アスマさんは困った様にアンコさんと紅さんを見ると、アンコさんが動いた。
「あんたさ、キレないって約束できる?」
「その噂を聞いてもって事ですか?」
「そう。」
じーっと見るアンコさんの目をしっかりと見て私は頷く。
「はい、約束します。」
大体は見当ついてるしね。
そんな私を見て、アンコさんはアスマさんに頷き、彼もそれに答える。
「聞いてて気分のいいもんじゃないんだがな…。」
そう言って切り出したのは、どれもやっぱり予想通りだった。
要するに、うちはは排他的で傲慢で好戦的。
身内以外を大事にせず、他を見下し、時には里の者さえも容赦なく屠る、と。
かなり誇張されてる部分はあるけど半分はその通りだ。
うちは一族には歩み寄りがないの。
「やっぱ私一人だけ演説やっても効果なんてたかが知れてるよね…。」
一番尾を引いてるのはやっぱり九尾事件だった。
アレのせいで、うちはは里に危害を加える危険人物の集まりだとの噂が専ら。
そうじゃないって、呼びかけの通りの否定的な…うちは一族にも怪物まではどうにかできるものじゃないって声もあるみたいだけど…、圧倒的少数みたい。
「はぁぁぁぁ…。」
へこむ。