第11章 うちはの会合に初参加です
「「「えぇ!?うちは一族!?」」」
三人の声が見事にハモりました。
「はい〜。うちはで〜す。」
てへっ☆と戯けて見せると、三人ともお互いの顔を見合わせた後、また私をまじまじと見る。
「お前が?」
「見えな〜い!」
「人は見かけによらないのね。」
アスマさん、アンコさん、紅さんは、口々に好き勝手言ってくれる。
「…それはどう言う意味っすか?」
強そうに見えないってか?
泣いちゃうよ?
私がぶすっと頬を膨らますと、紅さんがぽんぽんと肩を叩きながら宥めにかかる。
「やーねぇ、人懐っこいって意味よ。」
ほんとにぃ?
じとぉっと三人を見渡すと、紅さんとアスマさんは苦笑する。
「そこはマジよ。あんたほんとにうちは一族に見えないもの。」
正面のアンコさんはあっけらかんと言った。
っていうか、うちはのイメージどんだけ悪いのよ。
「あそこはなぁ、閉鎖的だからなぁ。色々と噂も絶えないし。」
と、苦笑するアスマさん。
噂…、噂かぁ。
「例えばどんな噂ですか?」
「…え、そこ聞く?」
いや、ドン引きする程でもないでしょ。
「だって気になるじゃないですか。アンコさんだったら気になりません?」
「さあ〜ねぇ。どうでしょう。」
のらりくらりと答えるアンコさん。
この人は…。
私はくるっと、隣のアスマさんに身を乗り出した。
「…質問した人を間違えました。アスマさんどうです?」
「おい!」
だってマトモな答えが返ってくる気しないもん。
怒ったって痛くも痒くもないもんね。