第11章 うちはの会合に初参加です
「この間もさ〜。待機部屋で紅が嬉しそうに手紙を見てたわけよ。」
「ちょっとアンコ!」
アンコさんの話に慌て出す紅さん。
面白そうな予感が♪
私が身を乗り出すと、アンコさんは楽しそうににっと笑う。
「ちょうどその時に紅が呼ばれて席を立ったから、こっそり見てみたらラブレターでさ。」
ラブレターのキーワードにアスマさんの顔がぎょっとする。
が、そんなこと気にするアンコさんじゃない。
「最後の方見てみたら「やめなさいってば!」”俺は君の味方だ。忘れないで。離れていてもいつも君を想う。 アスマ”って書いてあったの!」
「ふはっ!さっすがラブレター!」
思わず吹き出しちゃった。
クサすぎる!
「いや〜情熱的ですな〜、アンコさん。」
「でしょ?うちらの間じゃオシドリ夫婦で通ってるのよ、この二人。」
「ほほぅ!お熱いことで〜。」
実は、よく存じておりますとも!
私達がにやにやと笑いながら二人で話し出すと、アスマさんは嬉しそうに頬を染めながら紅さんを見ていて、紅さんは顔を茹タコみたいに真っ赤にして両手で顔を覆っていた。
「じゃ、いつも二人はラブラブなんだ?」
「アスマが帰ってくると大体はこんな感じよね。」
「いつでも寄り添って〜。」
私がひやかし、
「お互い見つめ合って〜。」
アンコさんがひやかし。
「会えない時を埋める様に抱き合うの〜。」
またまた私がひやかす。
「「抱き合ってない!!」」
そして、オシドリ夫婦は真っ赤な顔で言い募るのであった。
「抱擁って意味ですよー?」
どんな想像したのかなー??
私が言うと、案の定、二人は更に顔を真っ赤にして何かを堪える様に黙り込んだ。
「「あはははっ!!」」
アンコさん、めちゃめちゃ気が合う〜♪