第11章 うちはの会合に初参加です
帰りも帰りとて走り込みましたよ。
えぇ、本当に。
息が上がって苦しいです。
あ、うんの門で検問していた人に変な目で見られたけど気にしない。
私は断じて変人じゃない。
あー、足パンパンになってる。
これで家に直行したら明日筋肉痛になりそう。
解せばいいんだけど、家に帰るとばたんきゅーで体のメンテそっちのけになりそうなんだよね。
ってなわけで。
甘栗甘にレッツだゴー!
「うっま…!」
まずは定番の磯辺焼き。
めっちゃ最高〜♪
「はわぁ〜…。この素朴な甘味がたまらん…!」
次は三色団子。
いいんですよ〜。
中々いい塩梅の何とも言えない優しい甘さ。
「んん〜…!相変わらず上手い…!」
口当たりまろやかな味噌と砂糖のバランスが絶妙で。
一度食べたら病みつき間違いなしの甘味噌タレ。
疲れ吹っ飛ぶわぁ〜。
「はぁ〜、染み渡る〜…。」
〆はやっぱり玄米茶でしょ。
この何とも香しい香りに渋みが絶妙な一杯。
口の中に残ってる砂糖をいい感じで一掃してくれます。
いい仕事してますねぇ〜♪
「あの、相席いいですか?」
ふと横から声をかけられ見上げると、店員さんが。
その隣には見た事ある顔ぶれ。
一人はすぐ分かった。
夕日紅さん。
赤目にウェーブのかかった黒髪の美人さん。
その隣の男の人は…誰だ?
けど、その隣にいる人はみたらしアンコさん?
ちょっと特徴的な髪型なんだよね。
「どうぞ。」
私は頷いて同意する。
「やったね!待たなくてすむわ!」
「アンコったら…。ごめんなさいね。」
アンコさんは私の前にどかっと席につくのに対し、紅さんは私に気を遣って静かに隣に座ってくれた。
「いえ、大丈夫です。私一人なんで。」
私は紅さんににこりと笑って返す。
「珍しいねぇ。おチビさんが一人で団子なんて。」
にやっと笑ったアンコさんは、挑発する様に揶揄ってきた。
「おチビって言われるほど幼くないですよ。一応下忍なんで。」
少しムッとして答えた。
純粋な質問なら苦笑いするしかないけど、態とやられたらムカッとするでしょ。