第11章 うちはの会合に初参加です
「…確かに私は大人達ほど、嫌な目に遭ってはいないかもしれない。けど、それが逆にいい証拠になる。」
「何の話だ!?」
「差別しているのは里の人全員じゃない。少なくても私は今の下忍の班からはとても良くしてもらってる。
学校や街頭での演説だって応援してくれる人が沢山いる。クーデターはその人達まで巻き込もうって言うんでしょ?」
「なっ…!」
「そんなの私は出来ない。やりたくない。班のみんなの信用を裏切りたくない。」
「お前っ!」
「里が気に入らないなら!本当に木の葉の里が憎いなら、出ていけばいいと思う。」
まだ、草案のその字にもなってない案だけど。
止められるきっかけになるのなら…。
「うずまきの里っていう同盟があるなら、うちはの里っていう同盟があってもいいんじゃないですか?」
スグルさん達は一つの村みたいなもので、里の傘下に入ることが出来た。
それが認められたんなら、うちはだって認められていいんじゃないかな。
「うちはは、良くも悪くもご先祖様のお陰で脅威と思われてるから不遇を買ってる。けど、それって逆を返せばそれだけうちはが強いと思われてるからでしょう?万能でもないのに写輪眼を持ってるだけで何でも出来ると思われてる。」
「そうだ!うちはが最強の一族だからだ!」
「人は強者には恐怖を感じるもの。私達は今、里から怖がられてるから差別されてるんじゃないですか?うちはの武器をいつ自分に向けられるか分からないと冷や冷やしている。
そこへ危惧している通りに殺意を向けたら、ほらやっぱり、と後ろ指をさされるだけじゃないですか!」
「じゃあ、どうすればいいと言うのだ!いつまでも小さくなって背を丸めて過ごせとでも言うのか!」
「だから木の葉から出るんです!距離を置けばいい。人殺しの汚名を着る必要なんて無い!」
「いい加減にしろ!何故我らが出ていかなければならないのだ!元々この里はご先祖様が切り開いた里なのだぞ!」
いつまでそこにしがみ付いてるのよ。