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もう一度、を叶えるために。first

第10章 下忍スタート




とりあえず応急処置として、炎症起こした肺胞に再生術を施して様子を見てもらうことに。
薬は、とりあえず後日で。
薬草がないし、暗いから採れないし。


「…ほんとに上手くいくのかよ。」

「あいつらが裏切らない保証なんかないだろ。」

帰り道、むっつりと機嫌悪く仏頂面を浮かべたユウとトウキがちくちくと責める様に言葉を投げかける。

「そうかな?案外上手くいくと思うんだけど。」

私は暢気に答える。
やってみなけりゃ分からない。

「俺も、上手くいけば里の為にもなると思うよ。」

先生も静かに言った。



と、ここで、私の思いつきをお話しします。

一つ、スグルさん達には、木の葉の里の傘下に入ってもらって、ここら一帯の治安管理を一手に引き受けてもらう事。
聞けば、ここら辺は主に三つくらいのシマがあるんだとか。所謂、ナワバリみたいなものだね。
その大きなシマの一つが、スグルさん達のシマ。
つまり、スグルさん達はそれなりに実力も土地もあるって事になる。
その範囲だけでも治安が良くなれば、かなりの影響力じゃないかな。
但し、傘下に入るということは、人の下に付くという事だ。
プライドが邪魔をすれば到底納得できる事じゃないだろう。
それに、木の葉に有事があれば他人事ではいられない。つまり、他人の為に駆け付けなければならないのだ。
けれど、スグルさん達はこの条件の意味を分かった上でこの話に乗った。

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