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もう一度、を叶えるために。first

第10章 下忍スタート



奇襲かける気なんじゃ…。
まずくない!?

私は急いで奴らに気取られない様に、木々を伝って背後を取りにかかった。

「間に合って…!」

奇襲の奴らの魔の手が届くか届かないかって距離で漸く追いついた。

「火遁!豪火球の術!!」

私は咄嗟に苦手な火遁を使った。
兄ちゃんやイタチと比べると、威力としてはかなり小さい。小さな子供がやっと入る程度な大きさだ。
けど、一番早くて効果的。
やっぱり人間も動物よね。
見て怖いものって岩より火だもの。

「うわ!ぎゃぁぁあ!!」
「火!?熱っ!!」

案の定である。
効果はばっちり。
奇襲の奴らの戦意は喪失です。
ちょっと服が燃えたらしく、逃げちゃった。

「た、たすかったぁ…。」

ユウが刃の餌食になるのを防ぎましたとさ。
あ、腰抜けたらしい。
へなへなと座り込んじゃった。

「間に合って良かったよ、ほんと…。」

私もその場で気が抜けて、膝をついた。

「おい!まだ終わってないぞ!!」

トウキの怒鳴り声で私達は、はっとなって互いの顔を見合わせた後、辺りを見回した。
…うん、三分の二は制圧出来たかな。
トウキが一人相手にしていて、前方に一人伸びてる。
他の奴らも三人伸びて転がってる。
でも、先生が相手してるのがかなりの手練れみたい。
敵さん二人、見事な連携プレーだ。

「ユウ、どうする?」

「トウキの方を先に片付ける。エニシ、写輪眼いけるか?」

問われて、私は頷く。

「まだまだ平気。」

「よし…。俺が陽動するから、お前はトウキの背後から奇襲かけてくれ。」

「了解。その後、一気に先生の方の援護に回ろう。」

私はそう言って、短髪の方の男を指さした。
多分、あいつがサポート役だろうから。
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