第9章 まだ学生でいたいんですが。
「ようい、始め!」
各クラスから、選抜された優秀な人が別室に集められて、筆記試験が始まった。
今まで習った事の集大成って感じのテストだね。
復習やってりゃワケないっす。
てなわけで、さらさらっと書いて、早々に机に突っ伏した。
最近、また寝不足で眠くて…。
特にこう、ぽかぽか陽気だと起きてるのが億劫になってくる。
陽の光が背中に当たってめちゃくちゃあったかい。
はぁ〜…。しあわせ〜…。
ぐぅ…。
「おわり!!」
突然の大声に私は思わず飛び起きて、
「っ!!」
膝を机に思い切りぶつけてしまった。
ぐあぁぁ!
めっちゃ痛い!!
私が、痛みに悶絶してると、
「本気で寝る奴があるか!」
隣に座っていたトウキに頭をはたかれた。
二重に痛い。
泣きっ面に蜂とはよく言ったもんだ。