第9章 まだ学生でいたいんですが。
二週間ほど寝込んだ私は、懲りる事なくまたハードスケジュールを詰め込んだ。
周りからは呆れられたけど、知るもんか。
こういうのは習慣付けよ。つまりは慣れだ。
これが日常と体が認識すればどうって事はなくなるのだ。
教室で、その様子を見ていたトウキには呆れ顔を向けられた。
「…まだやるのか。」
私はその言葉に、一度医学書から目を離した。
「やるったらやるの。目指せ、両立!」
そして、拳を高く突き上げる。
「アホだな、お前。」
「何とでも言いやがれ。」
私は再び本に目を落とした。