第8章 宝の持ち腐れ…は、まずいよね
…なんて考えていたらサスケが泣き出した。
あれ、さっきまで機嫌よかったのに。
はらはらする。
どうしよう、どうしたらいいの?
「あらあら、どうしたの?」
ミコトさんもお手上げか?と思ったら、
「そう言えば、おやつまだだったわね。」
と言って台所の方へ歩いて行った。
すげぇ。
全く思いつかなかった。
思わずパチパチ、と小さく手を叩くと、隣からふっと吹き出す音がした。
何気なく見ると、イタチが笑っていた。
「ふふっ。相変わらず面白い奴だな。」
「…そ?」
なんだか、そんな風に笑われると気恥ずかしい。
けど、何となく嬉しかった。
どんな形でも、イタチには心から笑っててほしかった。