第8章 宝の持ち腐れ…は、まずいよね
「ごめんください。」
次の休みの日、私は母さんの助言に従って、ミコトさんを尋ねた。
なんでも、ミコトさんは写輪眼の使い方がとても上手で話も分かりやすいらしい。
それに、幻術がとても得意なのだとか。
は〜い、と家の中から女の人の声が聞こえた。
次いで、ぱたぱたとスリッパの音が聞こえてきた。
「あら、いらっしゃい。メイさんから話は聞いてるわ。どうぞ、上がって。」
あらまぁ、話が通っている。
母さん準備いいな。
「おじゃまします。」
私は上がらせてもらい、ミコトさんについて行った。
通されたのは居間だった。
そこには…、
「ごめんね、サスケを見ながらでいいかしら。」
ちびっ子サスケがいた。感動!
かわいいなぁ。全体的にぷにぷにしてそうな丸いフォルム。
こんなにかわいいのに将来あんな捻くれまくるなんて、ちょっと信じられない。
「大丈夫です。お願いします。」
私が言うと、ミコトさんは優しく笑った。
「そうね、まずは基本からやりましょうか。」
ということで、写輪眼の知識のおさらいからスタートした。