第8章 宝の持ち腐れ…は、まずいよね
「よし、トウキ。これをエニシに投げてやってくれ。俺はもう行かなきゃいけないから。」
そう言って、兄ちゃんは持っていた小石の山をトウキに預けてしまう。
「修行は!?」
「時間切れだ。じゃ、頑張れ。」
「いやいやいや、頑張れじゃないよ!写輪眼の事色々教えてくれるんじゃないの!?」
「まずはその写輪眼を使い熟せ。話はそれからだ。」
そう言って、くるりと背を向けてしまう。
イタチもちらっと私を見た後、兄ちゃんに続く。
「話が違うじゃん!!」
怒鳴るも、片手を振るだけで見向きもしなかった。
騙された気分だ。
「…こんの、うそつき〜!!」
後には私の叫び声がこだました。