第8章 宝の持ち腐れ…は、まずいよね
「今のままじゃ危ねぇだろうな。訓練そっちのけで放課後は全て呼びかけに当ててるし。組手だって最近腕落ちてるだろ?」
「ぐっ…!」
くそ〜。当たってるだけに言い返せない。
最近は朝の走り込みしかやってなかった。
クナイも少ししかやってないし、組手は相手がいないからとサボり気味だった。
「このまま下忍になったらあっさりあの世に行きそうだな。」
久々に見たよ。こいつの意地悪そうな顔。
ってそんなことより、マジでぽっくり行きそうなんですけど!
私は力なく椅子に座り込んだ。
「…確かにヤバいわ。それは由々しき事態。」
うちは全滅の前に自分が自滅なんて笑えない。
「だろ?だから、呼びかけの回数減らすか修行時間増やせよ。洒落にならなくなるぞ。」
「そうするわ…。」
私は机に突っ伏した。