第2章 これからどうしよう
「お前、何でこんな事書いてんだ。これは何の情報だ。」
兄ちゃんは、畳の上に私を座らせ、仁王立ちの怖い顔で私を見下ろしている。
子供なのにすっごい迫力なんですけど…。
「いや、あの、そんな怖い顔しな…」
「怖い顔に見えるんなら、お前に後ろめたい気持ちがあるからじゃないのか?」
私の言葉は遮られた。
で、何か疑われてるし。
悪い事なんもしてないんだけど…。
「あの、さ。後ろめたくなくても、顔怖いよ…?」
「気にするな、俺は元々こういう顔だ。」
嘘つけぇぇぇぇぇ!!!!
思いっきり叫びたかった。
怖くて出来ないけど…。
「…うん。…あのね、知ってる事全部話すからさ。まずは落ち着いて?いつもの兄ちゃんに戻って?」
頼むから威圧しないで。
身内ながらに怖いんだよ!
その気持ちが通じたのか、兄ちゃんは一つため息をつくと仁王立ちをやめて、私の前に座った。
目の前に、さっきまで書いていたノートが差し出される。
…早速見たのか。
「ここに書いてある事は一体何なんだ?」
確かに、いきなりこれだけ見たら何事?ってびっくりするかも。
しっかし、何処から話そうかねぇ。
前世なんて話、突拍子なさ過ぎだよね。
けど、事の始まりはそこなんだよねぇ。