第2章 これからどうしよう
「おやすみ〜。」
「おやすみ…ってエニシ、本当に大丈夫?」
「大丈夫だって。母さんは心配性だな。」
私は母さんの心配を苦笑で返した。
そこまで心配される様な変な事してない筈なんだけどな。
「…そう。それならいいけど…。何かあったらちゃんと言うのよ?」
「分かってるって。おやすみ〜。」
私は居間を出て自室へと向かう。
そう言えば夕飯から後、兄ちゃんを見かけない気がする。
急な任務でも入ったかな。
ま、いっか。
「それより、明日からどうしようかどゎ…!」
自室の障子に手をかけた瞬間、ばっと勢いよく障子が開き、転びそうになりそうな程の勢いで手を引っ張られた。
「これはどういうことだ?」
そこには私のノートを手に、ひらひらと見せている兄ちゃんがいた。