第6章 偉人のまねをしてみましょう
「あはははは!」
兄ちゃんや、笑い事じゃないよ?
「まぁ、正直すかっとしたところはあるな。」
うちの中にイタチが座って茶飲んでるのって何か不思議だわ。
夜になって目が覚めた私は、遅めの夕食を取りつつ、二人の会話を聞き流している。
何で私が倒れたか、説明する前に兄ちゃんはイタチから全て聞いたそうだ。
私が気を失った後の事は、私もイタチから説明してもらった。
まず、トウキ達が焦って保健室へ運ぼうとしたところでイタチが現れて、私を送っていく、と言い出した。
けれど、トウキが私を背負っていくと譲らなかった様で、イタチが私の荷物やトウキの荷物を持ち、私の家まで案内した。
…らしい。
明日トウキに謝っておこう…。