• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。first

第6章 偉人のまねをしてみましょう



「お言葉ですが、幻術のかけ方を知らないんですか?」

私の言葉に、上級生達がまたムッとする。

「幻術は、まず相手のチャクラを上回る程のチャクラ量を持っているか。また、上回れなくても相当量のチャクラ量があり、且つ相手のチャクラを支配できるだけの強いチャクラを持っていることが条件です。
この条件下で他の術にチャクラを割く余裕が果たしてあるでしょうか?」

「知らねぇよ、そんなこと!実力があるんならどうとでもするだろ!」

どうしてもうちはを悪者にしたいんか、こいつ。

「なら、尾獣を上回るチャクラを持っている人がうちはにいるって言うんですか!?」

「強いチャクラを持ってればいいんだろ!?」

「その強いチャクラがあれば、うちは一族はみ〜んな揃って万華鏡写輪眼を開眼してますよ!
誰が万華鏡なんか持ってるんですか!」

「〜〜〜!!!」

間髪入れない私の返しに、そいつは顔を真っ赤にして怒りの浮かべるも、反論の言葉を失ったらしい。

「この…!減らず口が!」

そう言って振り上げられたそいつの拳を、私は咄嗟に腕で防御して防いだ。

私…、暴力男って大っ嫌い!

「口で駄目なら、手を出そうってことですか。最上級生が聞いて呆れますね。」

「五月蝿い!!」

そのまま、忍組手の様な戦いに発展する。
さすがは高学年だけあって、一つ一つの攻撃が重いし早い。
だけど、受け切れない程のものでもなかった。

私は、一切反撃する気はなかった。
反撃したら、暴力に暴力で応えることになってしまうから。
私のやりたい事と違ってしまう。
私が目指すのは、ガンジーの非暴力の訴えだ。

一瞬たりとも気を抜けない。
一撃でも食らったら、そこからなし崩しに連弾が来るに決まってる。
殴られ損はごめんだ。
一つ一つの攻撃を注意深く見て、全ての攻撃を防ぎ切る。

「くそ!うちはのくせに生意気な奴め!」

…何その言い方。
今まで何聞いてたの、この人。
見下すのもいい加減にしてよね!!

私はかぁぁっと頭に血が昇るのを感じる。
次いで、それが眼に集中的に集まるのも感じた。
/ 662ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp