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もう一度、を叶えるために。first

第6章 偉人のまねをしてみましょう



すると、トウキはみるみる顔中に不満を貼り付けて私を睨んできた。

「やるっつってんだろ。」

いや、それは聞いたよ。

「リスクを分かってんの?って聞いてるの。最悪、私に加担する事で友達無くすかもよ?」

私の言葉に、トウキが一瞬怯んで視線を外す。
でも、すぐに視線が戻って来た。

「俺は…。俺は、お前を手伝いたいし、こんな事くらいで無くすダチなんていらねぇ。
俺は俺のやりたい様にやる。」

真っ直ぐに私を見返すトウキに、私は言葉を返すことが出来ずに困り果てた。

でも。
巻き込むのは気が引けるけど、折角の申し出だ。
ありがたく手を借りようと腹を決めた。

「…分かった。ならお願い。」

私はトウキに手を差し出すと、彼は目を瞠りながら私の手を見る。
そして、嬉しそうに微笑んだ。

「おう!」

トウキはしっかりと握り、私と握手を交わした。

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