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もう一度、を叶えるために。first
第6章 偉人のまねをしてみましょう
手提げ鞄と通学鞄を持って玄関へ向かう。
手提げ鞄の中には、昨日兄ちゃんから模写させてもらった写輪眼と万華鏡の絵が描かれたプラカードが入っている。
ビラも何枚か書いて量産しといた。
「ヤバいと思ったら即中止しろよ?」
玄関先でかち合った兄ちゃんが心配そうに私に言う。
「分かってるって。引き際はちゃんと見極めるよ。」
「ちゃんとやれよ?」
そう言って、兄ちゃんは玄関を出てすぐ私とは反対方向に走って行った。
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