第2章 これからどうしよう
「あ、ホットケーキ食い損ねた。…ま、いっか。」
「…お前、本当に大丈夫か?」
「うん、へーきへーき。頭も体もいつも通り。母さんが呼んでたの?」
「いや、呼んではいないが…、心配していたぞ。」
俺も心配しているがな、とシスイは心の中で付け足した。
「ふーん…。とりあえず、ご飯の手伝いでもするかな。そうすれば落ち着くっしょ。」
エニシは少し考えるそぶりを見せてから部屋を出て行った。
その後ろ姿をざわざわとした落ち着かない気持ちで見てから、シスイは部屋の中へ入った。
そして、エニシが先程まで書いていたノートに手を伸ばすと、ぱらぱらと捲り始めた。
「これは…。」
“ナルトが生まれた日に九尾襲撃。
↓
うちは一族に疑いがかかる”
“うちは一族はクーデターを目論む
↓
里側に筒抜け”
“ダンゾウの目的は、うちは一族の排除+写輪眼
→多分、自分に移植するのが目的”
「何だこれは…。」
少し読んだだけでも背筋が凍る様な事がつらつらと書かれていた。
「後で問いたださなければ…。」
シスイはノートを閉じて、部屋を後にした。