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第2章 episode1



放課後、1年3組の教室を覗くと場地が黙々と机に向かっている。
その前の席には金髪リーゼント。イタズラをするとなった時のリナとサキには周りに誰がいようと関係ない。

リナ「場〜地〜く〜〜んっ♡♡」
サキ「っっくくくっ、、」

我ながら最高のカワボを出せたと思った。
と同時に圭介の舌打ちが聞こえた。

金髪「、、あぁん?誰だ?」
場地「チッ。去年隣のクラスだったんだよ。」
金髪「ふーん。」

おもむろに金髪リーゼントは席を立ち、「じゃーね、センパイ。」
といって帰って行った。

サキ「、、、あーあ、帰っちゃった。てかあの子可愛くない?っていないし。」

リナ「何してんの?手紙?」
場地「ん?あぁ。一虎にな。」
リナ「、、、一虎か。」

金髪リーゼントにに一目惚れしたらしいサキを他所に、場地とリナは少し寂しいような、悲しいような雰囲気になった。

場地「ま、ネンショーの中もつまんねえだろうと思ってよ!」
リナ「圭介のそういう所、好きだよ。」
場地「、、、、んだよ急に。」
リナ「なーーーに照れてんの?サーーキーー!こいつ照れてるー!!!」

振り向いた時にサキはいなかった。

場地「あいつなら千冬追っかけてったぞ、俺らが話してる間に。」
リナ「千冬?誰?」
場地「さっきここにいたろ、金髪リーゼントのいかにもなやつ。」
リナ「そんな格好してる圭介にいかにもって言われるあの子が可哀想だわ。」
場地「っせーな。その金髪リーゼントが松野千冬ってんだよ。お前人が話してる時にちょいちょい嫌味言うんじゃねぇよ。」
リナ「ふーん、千冬くんかぁ。サキに教えなきゃなー。んじゃ私帰るわ。」

場地の話なんか全くと言って耳に入っていない私はそそくさ教室を後にする。

玄関にいたサキは、金髪くん見失っちゃった〜。と嘆いていた。

リナ「、、、千冬。」
サキ「え?なんて?」
リナ「松野千冬って言うんだってよ、あの子。」
サキ「、、リナ、ナイスすぎるでしょ、、、、。」

女神様〜と言ってはしゃぎ回るサキに、ミルクティーね。と、何気ない会話。
そんな2人を場地がクスッと微笑みながら眺めていた。もちろん2人は知る由もない。

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