• テキストサイズ

【R18】愛と祝福を【金カム】

第1章 キス/尾形・現パロ※




彼女の家に着き
シャワーを勧められ
手に渡された男性用のスウェットに
男の影を感じとり
何故か苛立った


だが男は居ないと言い張る
現にこのスウェットは
値札が付いたままの新品


本当に買い間違えた様だ


男が居ないなら尚更、
何故セックスはさせてくれないのか
疑問に思い聞くと
彼女から何とも可愛らしい言葉が
返ってきた


好きな人としかしない。
そう彼女は言ったのだ


その言葉に先程までの苛立ちは
消え失せ、俺は浴室へと向かった




***


私はフラつきながら
頭からシャワーを浴びた


熱いお湯が気持ちいい


酔っ払ってからが長いが
酔いが覚めるのも早い


徐々にふわふわしていた頭の中も
クリアになってくる


全身を隈なく洗い
スッキリした後、脱衣場で
ドライヤーをする


彼はこの間何をしているだろう


寂しげな瞳の彼の顔を
ぼんやり頭に思い浮かべた


野良猫でも拾ってきた気分。


髪を乾かし終えると
部屋着を着てリビングに戻る


彼はソファの上で膝を抱え
缶ビールを口に含みながら
深夜帯の面白くもないテレビを
見つめていた


彼の横に座り
缶チューハイを手に取った


カシュっと音を上げたそれを
彼の視界に移す


『乾杯』


そう言うと彼は持っていた缶ビールを
私の缶チューハイに当てた


レモン味の缶チューハイ
これならいくらでも飲める、と
再び飲み始めた


先程から無言のままの彼


何を考えているのか
気になりじっと彼を見つめると
視線に気付いた彼と目が合った


『何考えてるんですか?』


純粋に気になった事を口にした


「アンタの事」


と、突拍子もない事を言われて
思わずビックリして
缶チューハイを落としそうなる


『はー、ビックリした』


私の様子を見て彼は
ははっと笑っていた




/ 22ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp